サティヤ ~ヨガの教え~

八支則の一番底辺に当たるヤマ(禁戒)には5つあります。

そのうちの1つがサティヤ(Satya)です。

サティヤは『うそをつかない』という意味です。

言い換えると正直でいることです。

 

正直でいるって、簡単だと思いますか?

やったのに、「やっていない!」

みたいな嘘は、わかりやすいですよね。

これは、当然やってはいけません。

 

では、人のためにつく嘘は、どうでしょうか・・・。

例えば、出された食事がいまいちだった時、

無理して笑顔で「おいしい」というのは、果たして良いのでしょうか。

もちろん相手との距離感にもよると思いますが、

作ってくれたことには感謝しつつ、もっとこうしたらおいしくなるよ、

とか、彩りがきれいだねと、正直に伝えるのがよいのではないでしょうか。

 

私も、家族の食事を用意しますが、自分でいまいちだって思ったとき、

主人は「おいしいよ」と言ってくれます。

でも、本当にそうなのかな?って思ってしまうんですよね。

家族なんだから、本当の感想を聞きたいんだけど・・・と思ってしまいます。

でも、相手の優しいウソなら、感謝しなければいけないのかな・・・とも思い、

私自身がもやもやしてしまいます。

このもやもやしている私自身も、うそをついているのかもしれません。

主人に私の気持ちをきちんと伝えることが大切なのかもしれませんね。

 

では、なりたいものやかなえたい夢があるのに、「私には無理だ」と言ってあきらめてしまう・・・。

これはどうでしょうか。

本当の自分はやりたいと思っているんです。

でも、言い訳をしてやらない自分を選択している。

自分の心はこれで、満足しているのでしょうか。

これも自分の心に嘘をついているように思います。

 

まさに、今の自分がそうです。

こんな自分だったらいいのにな~、こんな生活してみたいな~

って思うのですが、じゃぁ、そのために何かしているのかというと何もしていない。

自分には無理だよって思っている自分がいるので。。。

でも、それで毎日が充実しているかというと、どこか満たされていない自分がいます。

 

こうやって掘り下げて考えると、サティヤを実践することも大変そうに思いますが、

きちんと自分の心と向き合って、常に正直でいられるようにしたいですね。